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millsについて
初めてmillsのプロダクトを目にしたとき、純粋に漂う雰囲気に「一目惚れ」をし、その瞬間に「このブランドをいつか自分のお店で扱いたい」と思うようになりました。その後、millsについて色々と調べていくうちに、デザイナーの高木さんが掲げるものづくりへの考え方にも深く共感しました。 Hand craftsmanship down職人技の継承 私たちは、職人による手仕事、少量機械生産による工房と積極的に協業しています。 消えつつある職人や技術、その土地に暮らす人々や風土、情景などをお伝えしたいという理念のもと活動しています。 商品を取り巻く景色を想像してみてください。いつもと違う日常が見えてくるかもしれません。 mills |ミルズ は、世界各地に点在する工房や職人とのものづくりを通して、伝統と技法を繫いでいきたいと考えています。millsのアイテムは圧倒的な雰囲気の良さに加え「軽さ」と「肌触り」に驚かされます。身につけた瞬間ふわりとした軽やかさと優しい質感が広がり、思わず深呼吸したくなるような安心感を与えてくれます。 khróniosでは、まず、「SHAWL」と「SCARF」の2型を、それぞれ8柄からスタート。 8柄の中から7柄で「Block print」という、何世紀にもわたり受け継がれてきたシンプルかつ、美しい染色技法を用いています。 以下、「Block print」について、millsより詳しく説明して頂きました。『ブロックプリント最古の布は、エジプト・フスタット(Fustat)遺跡にて9世紀ごろに発見されたとの事。国内での繁栄は12世紀ごろ、グジャラート州を経て北インド・ラジャスタン州でも発展を遂げていく。ラジャスタン州ジャイプール周辺では王室の庇護のもと、水源が豊富なサンガネールが生産の拠点となり、約300年前にバグルーへと派生していった。王室のために布を染めるサンガネールに対し、バグルーは地元の村人のため日常の布を染めてきたという。バグルーは、現在でも天然染料での染色を行っている貴重な生産地である。 その地域で染色に従事する人々は "チッパ (Chippa)" とよばれ、現代も姓として残っている。かれらは彫り師・染め師などからなり、布はさまざまな人と工程を経てつくられていく。 まず、彫り師は柄を木材へ転写し彫刻する。木版は上下と左右に柄がつながるよう彫られなければならない。それは大きな柄を染めるうえで重要な工程のひとつである。その木版は染め師のもとへ渡り、生地は "ミロバラン(果実の種)" で下染めされ、鉱物や植物など "鉄(黒)/茜(赤)/鉄錆(茶)/インディゴ(青)" にて染色、洗いを繰り返し、色合いの複雑な布が染め上がる。 素朴な色合いを重ね合わせていく技法、柄の連続による不規則性、それは機械生産にはない美しさをつくりだし、染料の飛沫やムラは生地に奥行きを与え、唯一無二の特別な一枚となる。』 ...
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khróniosについて
「時の中で、深まり、馴染んでいく。」
この言葉は、khróniosという店を立ち上げる際、最初に浮かんだものでした。目まぐるしく流れていく世の中のスピードに、何か大切なものが置き去りにされているように感じていたのです。トレンドに翻弄されるのではなく、時を重ねていくことでより味わいが増していくモノ。静かに、でも確かに日常に馴染み、使い手の時間と共に育っていくモノ。そういったものと、真摯に向き合える場所をつくりたい、それがkhróniosの出発点でした。
服飾や雑貨が持つ「存在感」に惹かれたのは、ずいぶん昔のことです。手に取ったときの質感や、ふと目に入ったときの佇まい。それらは単なる道具ではなく、その人の「時間」や「気持ち」にまで関わってくる、不思議な力を持っていると思っています。
長年、ものづくりに携わる方々やデザイナーと接するなかで、作り手が時間をかけて形にしたモノには、言葉では説明できない「深さ」があると感じてきました。素材の選び方、縫製の癖、目には見えない熱量。それは「流行」とは少し距離のある世界かもしれませんが、私はそんなモノたちに惹かれ、今も変わらず魅了され続けています。
そうした自分自身の“好き”を軸に立ち上げた、小さなセレクトショップがこの場所です。誰かにとっての「特別」でなくてもいい。けれど、その人の暮らしのなかで、ゆっくりと、静かに、かけがえのない存在になっていくようなモノを選びたいと思っています。
khróniosは、古代ギリシャ語で「長く続く」「持続する」という意味を持つ言葉。この名前には、長く愛され続けるモノづくりへの敬意と、そうしたモノを手に取ってくれる方への願いが込められています。
扱うのは、素材や工程に強いこだわりを持った作り手によるプロダクト。絶対的な信頼感があるブランドや、自分自身が長年愛用してきたもの。そして「時とともに表情が変わるもの」を、何よりも大切にしています。
店の場所は、東京都文京区本郷。戦前に建てられ、今では登録有形文化財に指定されている「さかえビル」の一室です。この場所に惹かれたのも、過ぎてきた時間が静かに息づいているように感じたからでした。建物も、モノも、人の手と時間によって育まれていく。そんな空気感のなかで訪れてくださった方が、自分とモノとの関係に静かに向き合える時間を持っていただけたらと願っています。
khróniosは誰かの「最新」ではなく、あなたにとっての「最愛」を届けるお店です。あなたの時間のなかで、モノと心が深く馴染んでいく、そんな出会いをそっと繋げていけたらと思います。
khrónios 髙橋
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